ホ・オポノポノ ヒューレン博士 ジョー・ヴィターレ ハワイの秘法 船井幸雄 豊かに成功するホ・オポノポノ 完全な人生を生きる自愛メソッド

2014'06.18 (Wed)

『完全なる自愛メソッド』目次

Love yourself and your soul will guide you.


perfect.jpg
あなたは、そのままで完璧である。
自分は十分でないという考えを除いて、何も変える必要はないのだ。




7月25日に発売となります『完全なる自愛メソッド』の目次を皆さんに公開させていただきます。



第1章“問題のある”世界に生きる
  1 人生は記憶の再生でしかない
  2 “問題のある世界”に生きる
  3 “悪”の起源
  4 引き寄せの法則で“問題”を解決する
  5 ホ・オポノポノで“問題”を解決する
  6 自分の“そと”には原因はない
  7 “被害者”からの卒業
体験談  1 「本当に自由で完全なる今がある」
Episode  1 「消えた階段」
《ピーマンとトマトの話》

第2章 “完全な世界”を生きる
  1 “完全な世界”の扉を開く
  2 クリーニングは必要ない
  3 問題がないと困る?
  4 記憶は造られるもの
  5 観たいものを見て、聴きたいことを聞いている
  6 宇宙のルールと記憶
  7 “完全な世界”に生きる
体験談  2 「自分を生きる」
Episode  2 「僕はイケメン!」
《ロフタス博士の実験》

第3章 完全な家族と暮らす
  1 人生の90%は親の記憶の影響を受けている
  2 学校で教えてくれない“親業”
  3 完全な親の下に生まれる
  4 こどもには問題はない
  5 共依存の関係
  6 親の記憶を愛すればいい
  7 完全に生まれ、育ち、亡くなる
体験談3 『母からの贈りもの』
体験談4 『愛するということ』
Episode  3 「花嫁の父」
《『自愛メソッド』【ハート編】》
《『自愛メソッド』【海馬編】》
《『自愛メソッド』【宇宙編】》

第4章 完全なパートナーと出会う
  1 赤い糸で結ばれる
  2 異性の親の記憶
  3 ファザコン・マザコン
  4 悪役を演じてくれている
  5 必ずしも結婚する必要はない
  6 完璧な離婚
  7 完全なパートナーシップ
体験談  5 「宇宙は愛で出来ている」
体験談  6 「幸せの青い鳥」
Episode  4 「幸せな瞬間」
《パートナーへのラブレター》

第5章 完全なビジネスを営む
  1 仕事とは何か
  2 売り上げが伸びない本当の理由
  3 ビジネスと自己価値
  4 ビジネスには愛が必要
  5 企業経営の99%はトップの記憶で決まる
  6 お金は愛
  7 完全なビジネスと完全なお金
体験談  7 「最高の父」
体験談  8 「ありがとう。あいしてるよ」
Episode  5 「いい加減な経営」
《会社に関する記憶を愛する》

第6章 完全なる自愛メソッド
  1 完璧な世界に生きる
  2 霊的な世界は存在しない
  3 すべてはまぼろし
  4 感情をしっかりと味わう
  5 クリーニングという言葉の呪縛
  6 クリーニングを忘れてもいい
  7 楽しいことをする
体験談 9 『病を創造したわたし』
体験談 10 「父への憎しみを乗り越えて」
Episode 6 「もう自由になっていい」
《自分の過去の記憶を愛する》

第7章 完全な人生を楽しむ
  1 罪は犯すことができない
  2 親を許さなくてもいい
  3 シンプル・イズ・ベスト
  4 自愛メソッドも記憶のひとつ
  5 自分を愛せなくてもいい
  6 完全な人生を生きる
  7 自分自身を楽しむ
体験談  11 「被害者意識からの卒業」
体験談  12 「愛する自分へ~永い間ごめんね」
体験談  13 「無言のプレッシャー」
Episode 7 「誰もが自分のことを愛している」
《自分を愛さなくてもいい》



『完全なる自愛メソッド』(角川フォレスタ 7/25発売)
http://urx.nu/8U65 〖予約受付中〗

≪自愛塾スケジュール≫ http://bit.ly/1dhKN5V


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2014'06.03 (Tue)

体験談「幸せの青い鳥」

Love yourself and your soul will guide you.


 7月25日に角川フォレスタより発売されます、新刊の『完全なる自愛メソッド』には、それぞれの立場から『自分を愛するプロセス』を語る11人のストーリーが掲載されています。

そのなかのひとつをここに紹介させていただきます。


山崎加奈子プロフィール


体験談  6 「幸せの青い鳥」
                                  山崎加奈子


 自愛メソッドを始めたのは、2年程前でした。その頃のわたしは家からほとんど出れない状態でした。主婦として、母として、最小最低限の家のことは出来ても、それ以上のことは出来ませんでした。

 幸い旦那は忙しいサラリーマンだったので、帰宅時間も遅く、顔を合わせるのは土日くらいでしたので、そこだけ頑張っていました。土日に こどもと旦那と三人で出かけると、その疲れを1週間かけてとっていく感じでした。特に人ごみが苦手で、お買い物をしにショッピングモールに出かけると、だんだん体が重くなって3倍ぐらいに体積が膨張するような気さえしていました。

 偶然見つけた、旦那と女性のやりとりのメールから、旦那がわたしのいないところで何をしているのか気になって仕方ありませんでした。結婚生活では、女性は籠の鳥のようにその中で慎ましく暮らしていくものだと思っていました。旦那が何をしても我慢をし、辛抱をし、辛くても耐えて支えていくものだと思っていました。

 仕事で旦那がいないのも当たり前だし、嫁ぎ先の因縁を背負い込むものだとも思っていました。結婚する前は、仕事もプライベートも充実した毎日を送っていましたので、家に引きこもっている状態が苦痛でしょうがないのに、外に出かけると、疲れて疲れてしょうがないので参っていました。自分ではどうしようもない日々を送っているなかで、以前からの友人からとんとんさんのことを紹介してもらいました。

 とんとんさんは、ホ・オポノポノのヒューレン博士のサイン会のときに一度お見かけしたことがありましたが、わたしのホ・オポノポノをやっていたときの印象があまり良い記憶ではなかったので、あまり思い出したくありませんでした。
 というのも、クリーニングすればするほど、様々な生き物や物が話しかけてきて、ザワザワ、ヒソヒソとずっと聞こえてきてしょうがなかったからです。クリーニングを辞めると、ぴたっと聞こえなくなりました。

 そのうちに、とんとんさんを紹介してくれた友人が『エグゼクティブセミナー』に通いだし、その変化を聞いているうちに、興味が出てきました。

 というのも、旦那の親族が重度の病になり、旦那も義父母も精神的に参ってきているのを見て、わたしがどうにかしないといけないと強く感じたからです。

 そんなときに友人の変化は、わたしには、とても魅力的に感じました。清水の舞台から飛び降りる気持ちで、『エグゼクティブセミナー』に申し込みをしました。

 セミナーでの最初のシェアのとき、「わたしの周りはこんな大変な人たちがたくさんいて大変です」と辛さをアピールしました。とんとんさんは一言「周りの人はいいから、お父さんのクリーニングをしたら?」と言われました。

 父は生きてはいるけど、幼少の頃の記憶は一切なかったので、そんな必要ないだろうと思いつつ、「わかりました」と返事をしました。そのころ父に関する記憶は母が言っていた「お父さんはこどもに無関心だから」だけでした。父と一緒に何かするような、父の姿がある記憶は一切ありませんでした。

 30年ほどずっと一緒に暮らしてはいたのですが、幼少のころの記憶は一切思い出せません。仕方がないので男性に父親を投影しているので、一番近くにいる男性(旦那)に対する感情から、記憶を探して、感情を味わっていくことにしました。

 そのときの旦那は、デリカシーがなく、色恋沙汰が好きで、配慮にかけていて、コミュニケーションが取れなく、不甲斐ないものに思えていました。なので、それを女性が支えていかなくてはいけないと思っていることに気がつきました。

 ひとつずつ、父の記憶を愛して感情を味わっていくと、旦那の態度がどんどん様変わりをしていきました。素っ気なかった態度が、「ありがとう」を言ってくれるようになった。一緒にいても、体が重くならなくなりました。気がつかないうちに、触るのもためらうようになっていたのが、手をつなげるようになっていたりしました。

 書いてみると些細なことですが、つき合っていた頃には当たりまえにしていたことが、しなくなっていたようでした。また、旦那は感情を思い出させてくれるように様々なことをしてくれました。逆に、こうなって欲しいなぁとゆるっと考えたことをその通りにもなってくれました。

 その後、『トレーナー養成セミナー』に通っていたころに、『人生を創造する自愛メソッド』が出版されました。わたしがわたしの人生の創造主で、すべては完璧である。この立ち位置になって、ようやく幼少のころを思い出せるようになってきました。

 小さいころは一般的なサラリーマンの家庭に育ちました。父、母、一つ年上の姉、父方の祖母、母方の祖母、わたしの6人で暮らしていました。父の勤務先は少し遠かったので、朝早く出て夜遅くに帰ってきていました。土曜も働いていたころなので、日曜しか父に会っていませんでした。わたしの普段の生活は母をはじめ、女性ばかりのなかで暮らしていました。母は気分屋で細かく指示を出す人でした。「あれはダメ」「これもダメ」「○○しなさい」「○○じゃないといけない」と言われていました。1番年下ということもあり、姉も「かなちゃん、こうでしょ。わたしがやってあげるから貸して」と何でもやってくれていました。

 母方の祖母も、生活の細かい隅々に口出しをして来ていました。唯一、父方の祖母だけは、何でもさせてくれて、好きなものを好きなだけ買ってくれていました。そんな父方の祖母も母に言わせると「ダメ」なことばかりするので、いつしか心が離れてしまっていました。小さいころから何をしても「ダメダメ」と言われてきたので、自分から行動をすることが怖くなってしまい、母がそのときに求めているものを行動しないと不安になってしまうようになっていました。

 「わたし」というものを持つと否定されるし、笑われるので、限りなく他人との境界線が低くなりました。樹や植物だけが、どこまでもわたしに優しくしてくれていました。幼少のころは、母は熱心にキリスト教を信仰していて、母方の祖母は敬虔な仏教徒でした。家のなかで宗教戦争の様相になっていました。どちらも共通して「人のためになること」を推奨していたので、口酸っぱくなるまで、「人のためになることをしなさい」「自分の事よりも周りの人のことを考えなさい」と言われ続けていました。

 「先祖の因縁を解消しないといけない」とも言われてきました。わたしの存在を家族にアピールする方法は誰かが困ったときに、いつまでも話を聞く相手として存在する方法で母を始め、姉、母方の祖母の話を、小さいときから延々と聞いていました。話を聞いてもらってスッキリすると、みんなルンルンと足取り軽くわたしの元を去っていきました。小さい頃から、「早くこの人生を終わらせるためには、解脱するしか方法がない。自殺はできないから、解脱するしか道はない」と心に決めていました。

 父と唯一、接点を持てたのがお風呂だったような気がします。幼少のころの肌と肌とのスキンシップはそこだけだったように、ぼんやり思います。母は「近親相姦はいけない」とも強く話をしていたので、そこと記憶が絡み合って、強くいけないことをしていた罪悪感があったように思います。

 家族の歴史を遡ると、父は幼少の頃に病で父親をなくしているので、父親像というものを見たことがないそうです。母の父親は家にいないまま、やはり病気で亡くなったそうです。

 父も母も、「父親は当てにならず、母親が家族を支えなくてはいけない」そんな記憶のなかにいました。
 間違いなくわたしも記憶を引き継いだので、男の人は不甲斐なく、わたしが支えていかなくてはいけないと思っていることにいきあたりました。そうだったのか・・・と記憶を見つめて愛していくと周りの家族を見る目が変わってきました。

 嫌だ嫌だと言いながら、旦那と一緒に暮らし、たまに携帯を見てしまう自分を責めていましたが、自分を愛するようになってからはそんなことをすることがなくなりました。旦那が携帯ばかりいじっていると、誰と連絡とっているのか気になって見たくなりますが、裏を返すと、わたしがかまって欲しかっただけなのだなと・・・。
 「こんな素敵な奥さんがいるのに携帯ばかりいじりやがって!」というのが、本音でした。

 自分自身を愛していくと、両親に対する対応も変わってきました。両親を誘って映画に行ったり、ランチに行ったり。父はまだ働いているので、来れたり来れなかったりですが、そんなに気にならなくなりました。

 母を誘って戦争をテーマにした映画を見に行ったときに、ご先祖様が「自分の人生を生きなさい。わたしたちはとっくにいないのだから、もう創造しなくていいんだよ」と言ってくれたような気がしました。「先祖の因縁」も生きているわたしたちが創造していただけだったのを感じました。気がつけば、あんなに悩まされていた人ごみでも平気で歩けるようになりました。仕事もリラクゼーションサロンでの体の揉みほぐしなので、人の体に触れさせてもらっています。

 触れると、以前は色々見えてしまったり、不調を訴える人と記憶の交換が起きて動けなくなったり、不調の箇所が痛くなったりしていました。「この人も完全な創造主なんだよね」と、見ていくとなんとも言えぬ気持ち良さで、揉みほぐしができるようになりました。記憶の交換が起きることはなくなりました。わたし自身も普段生活しているよりもエネルギーが満ちやすく過ごしやすくなりました。

 思えば、このサロンで働くきっかけも元を辿ると旦那がいてくれたからこのサロンと出会うことが出来ました。そして、旦那がいてくれたから自愛塾にも出会い、自然と好きなことを仕事に出きています。

 あーでもないこーでもないと、ピーチク、パーチクうるさく鳴いている鳥は、小さいころに構ってもらいたかったわたし自身で、鳥籠もわたしが創り出したものでした。小さいころの埋もれていた感情を拾い上げて記憶を愛していくと、鳥は小さいわたしに変わりました。小さいわたしはうるさく鳴くこともなくなり、楽しく人の言葉で歌を歌いながら鳥籠から飛び出していきました。記憶がギフトに変わり、感情を味わうだけで、生活は一変し、何も問題はなくなりました。最初から問題などなかったのです。

 そう、わたしが全部創造していたから。環境は何も変わってはいないけれど、わたしが本当にやりたいことをやっていく人生に変わりました。

 人には無限の可能性があります。
 いつでも、どこでも、なりたい自分になることができます。もう既になっているのです。

 自分の人生を生きていくのは、最高に楽しい。
 面白くてたまらないものです!


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2014'05.19 (Mon)

被害者意識からの卒業

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 7月25日に角川フォレスタより発売予定となっています、新刊の『完全なる自愛メソッド』には、それぞれの立場から『自分を愛するプロセス』を語る11人のストーリーが掲載されています。

そのなかのひとつをここに紹介させていただきます。

中江陽介


7月25日に角川フォレスタより発売予定となっています、新刊の『完全なる自愛メソッド』には、それぞれの立場から『自分を愛するプロセス』を語る11人のストーリーが掲載されています。

そのなかのひとつをここに紹介させていただきます。


体験談  11 「被害者意識からの卒業」        中江陽介 


僕はこどもの頃から医者になりたいと思い、大学に行く前に4年間浪人しました。それでも、医学部に合格することができませんでした。結局教育学部に行きましたが、医者になれなかったから教師になろうといった積極的なものではなく、大学に行っても籍だけおいて受験勉強をするつもりでしたので、国公立大学で絶対受かるところという理由でその大学に決めました。

そんな気持ちで始まった大学生活ですので、最初の一年間は大学に一人も友達がいなくて、独りで昼ごはんを食べていました。孤独で、何も楽しいことや希望もなく、生きる意味や理由もわからなくて、「どうやって死ねば楽に死ねるのだろう」とそんなことばかり考えていた灰色の学生生活でした。

大学を卒業して、気持ちの切り替えもあまりできないまま、教師としての社会人生活が始まりました。

教師の仕事は大変です。毎日遅く、土日も仕事に行かなければ追いつきません。お給料もそれほど高いわけでもないのに、責任は重く、いわゆるモンスターペアレントといわれる保護者との対応もしなければなりません。「このまま一生ずっと教師をしなければならないのだろうか」と考えて絶望的な気持ちになっていました。

そんなブスブスした気持ちでいたところ、まったく関係のない分野にいた弟が学士編入試験という試験を受けて、医学部の三回生に合格しました。そのことがあって、僕も我慢ができなくなり、安定した教師の職を辞職して東京に行きました。

東京ではアルバイトをしながら、医学部学士編入の専門の予備校に通っていました。その受験生のなかには海外で留学した人や理系の大学院を出た人が多数いました。そんななかで自分の学力をみたときに底辺の方にいましたので、「合格するだけの学力に達するのだろうか。」とか「間違った選択をしてしまったのだろうか。」とか「もし、受からなかったらその後の人生どうなるんだろう?」と考え不安でたまらなくなりました。

さらに教師をしていたときに貯めていた貯金を切り崩していく節約生活で、アルバイトはしているとはいえ、貯金残高がどんどん右下がりに減っていく生活にも怯えていました。

そんなふうにもの凄い不安や恐怖を抱えて生活していましたので、神経性の胃炎にかかり、さらにパニック障害にもなってしまい、電車やエレベーターに乗れなくなってしまいました。電車やエレベーターに乗ると冷や汗が出て、動悸や吐き気がします。だから電車も急行には乗れず、普通に乗っていました。何駅かだけ我慢して電車で耐えて、限界に達するとホームに飛び出すという繰り返しで、ものすごい時間をかけながら家と学校の往復をしていました。

大学に行く前の浪人生活も含め、一年に何校と受験をしますが、不合格の通知をもらうたびに「自分の人生うまくいかない」という思い込みを増やしていきます。最終試験まで行っても、どうしても最後の所で扉が開きませんでした。

そんな生活を5年間頑張りましたが、結局医学部は受かりませんでした。それで、実家に戻り、気持ちを切り替えて、教師の仕事を本気で取り組むことにしました。

「こどものころからずっと頑張ってきたのに、夢が叶わなかった。自分ほどみじめな人生はない」と思いこみ、被害者意識でいました。さらに「弟は医者で、凄くいい給料をもらっているし、結婚して、こどももいる。それに比べて自分は医者になるという夢は叶わなかったし、給料もそんなによくないし、結婚もしていないし、こどももいない」と弟と比較して、さらにみじめな気分になっていました。

そんな心の筋書きを母親は見事に演じてくれました。自分で自分の人生を全否定しているから、母親も僕の人生を全否定してきました。
例えば風呂洗いのときに窓があいてなかったり、トイレの電気を切り忘れたことがあったりすると、「そんなふうに詰めが甘いから、試験に失敗するんだ」などと言われました。それ以外にも「前の学校の校長先生に出会ったら、『あんたは優しい雰囲気の先生だった』と仰っておられた。男の教師で優しいっていう評価ってあまり聞かないのに、そんなふうに言われるということは詰めが甘いということちゃうん」などと普通は褒められるような話でも否定されました。

また、弟と比べて惨めだという心の筋書きも演じてくれました。「弟は日々厳しい世界のなかで磨かれているけど、あんたはどうなん?」などと言ってきたりしました。弟が親に連絡しなくても「あの子は忙しいし、仕方ない」で終わるのに、僕が同じようなことで連絡をしないと「あんたはそんなふうに社会性が欠けているから、敗北の人生になる」というようなことを言ってきました。それ以外にも、弟の医師の国家試験の合格通知のコピーは仏壇に飾ってあったり、弟が東日本大震災で石巻に派遣されたときも「弟は中江家の誇り」と言ったりしていましたが、僕にはそのようなことを言われたことは一度もありません。そのような酷いことを言われると喧嘩になり、罵りあい、あまりに腹が立つので、同じ家に住んでいて何カ月も口をきかないという暗黒の家でした。

それに加え、僕は田舎の旧い家の長男なので、「長男はこの家に住んで、家を守るべき」とか「(セミナーで京都や神戸に行くと)地域の行事にも参加しろ」と言われていました。「地元を出たい」と言うと、「これまで好きなようにさせてもらって、よくそんな恩を仇で返すようなこと言えるな」というようなことを言われたりしました。実家で両親と暮らしているのが息苦しくてたまりませんでした。

これまでに述べてきたように人生がうまくいかないことや不幸と見えることがたくさんあったので、宗教や心理学、スピリチュアル、自己啓発などのセミナーにもたくさんいきました。そういったものに参加するとそのときは楽になった気がしますが、現実世界はなかなか変わりませんでした。

そんな折、本屋に入ると本が光って見えるという不思議な出来事がありました。その本は『豊かに成功するホ・オポノポノ』という本でした。そのときは「河合政実って誰?」と思いましたが、それがきっかけとなって、とんとんさんの1DAYセミナーにまず参加をいたしました。続いて『パーソナルセミナー』、そしてさらには『トレーナー養成セミナー』に参加をいたしました。

『パーソナルセミナー』を受けているうちに、自分が小さかったころ、弟が喘息の発作を起こしていたことを思い出しました。夜中に目を覚ますと父も母もおらず、弟を病院に連れて行っていて、暗い部屋に一人でいて、不安や孤独な気持ちで泣きながら過ごしていたり、弟が喘息のときにかまって欲しくて父親のところに行き、はねのけられたことがあったりしたことを思い出しました。

その話をとんとんさんに話すと、「弟のそういう記憶から、病気や不幸になると親がかまってくれるという思い込みができたのかもしれんなぁ」と言われました。『パーソナルセミナー』の4回目には記憶の書き換えというプログラムがあります。これは嫌な記憶をいい記憶に変換するというものです。そのときに小さかった頃のその記憶を書き換えました。

 『パーソナルセミナー』の4回目が終わって、しばらくしてから現実世界が大きく変わりました。そのときも母親がまた人生を否定するようなことを言ってきました。いつもは口論になり、腹が立つので、その後何週間か口もきかないというパターンでした。でも、このときは思わず泣けてきて、「せっかく今の場所で前向きに生きようとしているのに、人生を否定ばっかりしてくるし、息苦しいし、この家が嫌いだ」と訴えました。それを見た母親は「これまで、弟たちが尊敬できるお兄ちゃんであって欲しいと思ったし、欠点を直して欲しいと思ったから欠点ばかり指摘してきた。辛い思いをさせて悪かった」と謝ってくれたのです。そこから親子の人間関係は少しずつ改善してきたように思います。

また、その後自愛の仲間より、ノートに毎日両親への手紙を書くことをすすめられました。(今のところ実際に両親に見せたり、送ったりするつもりはないですが…)実際にやってみると、最初は怒りの気持ちしかでてこず、悪口ばかり書いていました。でも、何十枚も書いていると、パイプのつまりが取れたみたいに、愛の言葉がどんどん心のなかに入って来るようになりました。最近では自分が小さかったころの嬉しかったことなどもいろいろ思い出すようになり、両親にすごく愛されていたんだなと改めて思いました。

それに伴い、人生にいい変化も見られるようになってきました。1年ほど前は両親と悪口の言い合いをするか、まったく口をきかない関係でした。それに両親は価値観を押しつけてくる息苦しい、うっとおしい存在でした。だから同じ空気を吸っているのも気持ち悪く、同じ車に乗るなんて考えられませんでした。でも最近母親と近所の神社に一緒に参拝して、ランチに行くことが出来ました。僕にとっては驚きの出来事でした。
また、職場に父親とそっくりな威圧的な上司がいたのですが、両親への手紙を書いているうちに、その上司の威圧的なところが気にならなくなったり、威圧的な態度があまり見られなくなったりしてきました。
それから、何十年間弟とは冷戦状態でした。結婚式にも直接も呼ばれず、お祝いをしてもお礼も言われず、無視されました。そんな弟とも偶然に偶然が重なっていろいろ話をすることがあり、現在は雪解けの気配です。

親ってクリーニングするべき共通の記憶を持っている縁の濃い人なのだと思います。ある期間一緒に暮らし、そういった消去すべき記憶を見せてくれるありがたい存在です。父母も完璧な存在で、僕の記憶を演じてくれていただけに過ぎませんでした。僕の記憶を愛に置き換えるために、敢えて悪役を演じてくれていた愛の存在だとわかりました。

まだまだクリーニングするべき記憶も残っていますが、そういった記憶を手放していき、今よりももっと両親のことを愛したり、感謝したりしていけたらと思っています。お父さん、お母さんありがとうございます。愛しています。

一年前のまだ『パーソナルセミナー』にも行っていなかったころは、「自分ほど惨めな人生はない」という被害者意識が強く、心が重く、苦しいことの連続でした。その一年後に『パーソナルセミナー』や『トレーナー養成セミナー』が終了して、これほど心が軽くて、毎日が楽しくなっているとは想像することさえできませんでした。今は仕事も楽しく感じますし、実家の田舎もそんなに嫌ではなく、毎日幸せを感じます。本当に自愛メソッドに触れることができて良かったと心から思います。

また、今までの辛かった人生の経験もここに至るために、ベストタイミングで起こるように自分で配置したのではないかとさえ思えてしまいます。自愛では「辛かった記憶も愛すべきギフト」と教えてもらいますが、今までの辛かったことも含め、すべての経験が花丸で愛しいものだとわかりました。

最後になりましたが、自愛メソッドを伝えてくれたとんとんさん、一緒にセミナーを受講して、共通の記憶をクリーニングしてくれた同じ『パーソナルセミナー』や『トレーナー養成セミナー』のメンバーの皆様、同じ志をもって全国で活動されているトレーナーの皆様、フェイスブックやメールでいつも応援してくれる自愛メソッドの仲間の皆様に、感謝して終わりたいと思います。ありがとうございました。

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2014'04.30 (Wed)

体験談「ありがとう。あいしているよ」

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 7月25日に角川フォレスタより発売予定となっています、新刊の『完全なる自愛メソッド』には、それぞれの立場から『自分を愛するプロセス』を語る11人のストーリーが掲載されています。

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中本成美野外教室


体験談8 「ありがとう。あいしているよ」
                             Narumi Candle



 わたしはキャンドルアーティストです。
 今から8年前はまったく異なる仕事をしていました。

 わたしが大きく転職をすることになったきっかけは、とっても溺愛していた愛犬を事故で亡くしてしまったことでした。実家の母が贈ってくれた、とってもかわいフレンチブルドックでした。
 あまりのショックで落ち込み、仕事ができなくなってしまいました。

 その日一日を生きているのも辛く、とにかく自分を癒そうと、リフレクソロジーやアロマセラピーのスクールに通い、キャンドル教室でキャンドルづくりを学びました。

 悲しくなったら自分の作ったキャンドルを灯して、愛犬との思い出に浸って心を癒していきました。時とともに少しずつ元気を取り戻し、「わたしが本当に辛かったときに癒されたように、周りを癒したい」と思うようになりました。
 そして、キャンドル教室の先生の勧めもあって、都内でキャンドルアーティストとして活動するようになり、今まで学んだアロマを伝えたりして、癒しの仕事を始めるようになりました。また希望を持つことが出来たことが、とても嬉しかったことを今日のことのように想い出されます。

 愛犬が亡くなる前からキャンドルが好きで、いろんな国に行ってはキャンドルを買って、灯していたのですが、キャンドルを灯していていつも気になることがありました。
 炎の先からススが出ることです。部屋の壁も黒くなるし、喉もイガイガしてきて、癒されないものもありました。わたしの作るキャンドルはススが出にくく、体に害のない原料を使って、心から癒されるキャンドルにしたいと、実験、研究を重ねていくうちに、素晴らしい原料に出会いました。

 それが「日本精蝋」という日本で唯一のロウ専門工場で作られるロウでした。しかも、その工場はわたしの地元の山口県の周南市(旧徳山市)の給島にあったのです。
 わたしは、大変驚くとともに、不思議なご縁を感じました。
 その美しい島で生産されているロウは、土に埋めれば微生物によって分解され、土に還るので、地球に優しく、世界的にも環境に優しいと高く評価されているロウでした。素材としての安全・安心度では、食品に近いグレードのもので、チューイングガムのなかにも10%ほど入っていたり、女性が使う口紅やクレンジングクリームにも入っていたりしているものなのです。
 こうして、本当に素晴らしい原料を使用したキャンドルを作ることが出来るようになりました。感謝の気持ちでいっぱいでした。

 ところが、今度は別の問題が起きました。
 仕事で大量にアロマを使用するようになってから、たまに頭痛がするようになりました。それはどんどん酷くなり、吐き気やめまいまでするようになり、ついには倒れてしまうまでになりました。その後さらに症状が酷くなり、アロマの匂いを少し嗅いだだけで、立っていられなくなってしまい、わたし自身がアロマを使用できなくなってしまったのです。
 アロマオイルを使用し始めてから5年目のことでした。

 これはもう仕事の方向性も見直さなきゃ・・・。それとも転職をしなくちゃいけないのかな・・・とも思いました。アロマオイルを仕事で長期間に渡り吸引してきたため、いつしか頭痛・吐き気・めまいがするようになってしまったのです。
 そして、わたし自身がまったくアロマに癒されないのです。悲しいけど、正直アロマオイルはもう取り扱えないと想い悩んでいたときでした。ときを同じくして、わたしは恋愛の方でも行き詰って悩んでいました。もう何もかも上手くいっていない状況で、完全に沈み込んでいました。

 そのとき、たまたまインターネットでオススメされている河合政実さんの著書「とんとんのホ・オポノポノ実践記」の紹介文が目に止まり、とても気になったので、本を取り寄せ読んでみると、驚くべきことがたくさん書いてありました。目からウロコがポロポロと落ちました。

 「とんとんさんに会って是非お話を聞きたい」と思っていたところ、偶然にも数日後に隣の県の福山市に来られることがわかりました。すぐに予約をして、とんとんさんに会いに行きました。

 とんとんさんは、大きな熊の縫いぐるみのような、可愛らしいシルエットをした人でした。ほんわかしていて暖かく、ふわふわとした綿菓子のような雰囲気のある方でした。

 その日は、仕事の話はせずに恋愛の相談をしに行ったのです。そのときは、とんとんさんに「お父さんのクリーニングをしてください」と言われました。そして「明日の1DAYセミナーにおいでよ」と言われたので、その日福山に宿泊することにしました。そしてその夜たまたまホテルのロビーでとんとんさんにばったり会って(すごい偶然です)、一緒にお話する時間をもつことができました。

 とんとんさんは、わたしがキャンドルアーティストの仕事をしていて、辞めるかどうか悩んでいるという話をすると、「知ってる?すごいアロマがあるよ」とおっしゃいました。それは、わたしが今まで知っているアロマオイルではなく、吸引・塗布・摂取ができるというアロマオイルでした。
 日本で通常販売されているアロマオイルは2%ほどに希釈しなければならないものなので、最初はにわかに信じることが出来ませんでした。

 ところがレモンのオイルの蓋を空けて、鼻に飛び込んできた香りは、今まで嗅いだことのない香りでした。直感的にこのオイルは安全で安心だと思い、その瞬間、仕事の悩みが解決したのです。
 数日前まで、出来るだけ嗅がないように、マスクをして手袋をはめて、アロマと関わっていたわたしがうそのようです。今では逆に、マスクのなかにアロマオイルを垂らして、心身ともに癒しを楽しんでいます。理想とは違い、あんなに苦しくて辛かったアロマ生活が、今では本来求めていたアロマ生活を送ることができていて、とても幸せを感じています。

 癒しのために始めたアロマのはずが、いつしか使えば使うほど体調を壊していき、本当に辛く悲しかったです。「癒し」という分野の仕事を選んだことで、気づけば「人を癒さなくては・・・」と義務感と責任感を感じ、みんなを癒すためにと、手袋をはめ、マスクをして仕事をしてきました。

 でも今はこんな幸せな職場はないと思うくらい素敵な香りに囲まれて仕事が出来て嬉しいです。
 とんとんさんに悩みを解決していただいたおかげで、再び仕事を続けていけることになりました。

 一方、恋愛の悩みは解決することが出来ず、6回コースの『エグゼクティブセミナー』を福岡で受けることに決めました。
 2回目の『エグゼクティブセミナー』を受けた後、父のクリーニングをしたら、なんだか心がすっとしました。
 そしてわたしは何年ぶりに父に電話をかけて、お墓参りへ誘いました。
 父との会話は思いのほか楽しくて良い時間が過ごせました。
 後日、こんどは母と父とわたしとで親子三人で食事をすることになりました。親子で会うのは何十年ぶりの再会でした。

 そのころ、ふとアロマキャンドルのお店を出したいと思っていたら、素敵な物件が見つかり、 とんとん拍子にすべて決まって、あっという間にお店(Narumi Candle Shop)を出すことができました。


中本成美キャンドルショップ


 すると地元のテレビや新聞など、マスコミからの取材をたくさん受けるようになり、多くの方にわたしのお店を知っていただくことになりました。来店客も自然に増え、「アロマキャンドルの作り方を教えて欲しい」という依頼をたくさん受け、アロマキャンドル作りの教室を開くと、たくさんの方に来ていただけるようになりました。

 『エグゼクティブセミナー』卒業後、しばらくして『トレーナー養成コース』を受け、さらに父に関しての記憶をクリーニングしていきました。

 『トレーナーコース』では最後に「卒業論文」というのがあるのですが、なぜだかわかりませんが、父に関して書くことが怖くて苦痛でしょうがなかったのです。
 でも、書き始めてみると父に関して、いろいろな驚く想いが浮上してきました。あれだけ大嫌いだった父に対して今はこれまでとはまったく違う感情があります。不思議と父を思い出しても嫌だとは思わなくなったのです。そして驚くことにわたしのなかで父は愛すべき存在に変わっていったのです。
 クリーニングしていくにつれてわかったのは、父は、ずっとわたしを愛していてくれていたということです。わたしも父のことが大好きでした。
 そして母までもわたしをちゃんと愛していてくれたことがわかりました。
 すべてが愛で出来ていることにも気づくことができたのです。

 とても不思議でした。
 周りで起こるすべての出来事がとても嬉しく、自分へのギフトに思えてくるようにもなりました。
 今、現在のわたしは、とても幸せです。わたしの人生に登場してくれているすべてはみんな完璧なのだろうって思えています。

 そんなふうに思えるようになった先月のこと、とても嬉しいニュースが飛び込んで来ました。
 なんとアロマキャンドル『Narumi Candle』が“周南ものづくりブランド”に認定されたのです。


中本成美周南ブランド受賞


 東日本大震災後、山口に戻って3年、『Narumi Candle Shop』を始めてもうすぐ2年になります。 お店の大家さんもとっても素敵な人でいつも仲良しです。看板犬もいます。


中本成美ラムネ


 現在は素晴らしいロウを原料にしたアロマキャンドルに、自分自身がいちばん癒されています。
 実は前の仕事は辞めたかったけれど辞めるきっかけがなくてずるずると先延ばしにしていました。
 わたしの愛犬がいまの仕事に導いてくれたのだと感謝しています。
 
 とんとんさん本当にどうもありがとうございました。
 そしてわたしの愛犬フクスケありがとう。
 そして看板犬ラムネありがとう。

あいしてるよ。


Love yourself and your soul will guide you.





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2014'04.01 (Tue)

体験談「母からの贈りもの」

Love yourself and your soul will guide you.


 7月25日に角川フォレスタより発売予定となっています、新刊の『完全なる自愛メソッド』には、それぞれの立場から『自分を愛するプロセス』を語る11人のストーリーが掲載されています。

そのなかのひとつをここに紹介させていただきます。


鈴木達子母
お母さん


体験談3 「母からの贈りもの」              鈴木 達子


 わたしは、警察官だった父、社交的な母、3つ年上の姉という家族の次女として生まれました。
 母は、女性が早く結婚するのが幸せと言われた時代に、お菓子やパンで有名な「新宿中村屋」に13年間勤め、中村屋の初代女性主任という役職に就いた伝説の女性です。
 「中村屋」名物の月併の売上を数倍に伸ばしたことは母の自慢のひとつで、誇らしげに当時の様子を語る母の姿は、今もわたしの脳裏に焼き付いています。
 社交上手でよく喋り、バイタリティーの塊。民生委員、子供会会長、PTA役員と地域の世話役。人から相談を受けることもしばしば・・・。『結婚しなければ一生バリバリ仕事をしていたかった』『婦人警官になりたかった』というのが母の口癖でした。
 正義感が強く、『お母さんにこう言われた』と近所の人から言われたり、『お母さんは出すぎだ!』と学校の先生から注意されたり、こどもながら心を痛めたことも一度や二度ではありません。
 
 父は、わたしが中学1年のときに心筋梗塞で倒れ、その後10年もの間、入退院を繰り返すという長い闘病生活の末、亡くなりました。
 ですから家計をずっと支えていたのは母でした。
 それだけではありません。みなさんは高額医療請求というものをご存じでしょうか。
 高額な医療費を支払ったときに、払い戻しが受けられる国の健康保険の制度のことです。
 母は、高度医療請求による払い戻し制度を知らなかったのか、父の数回にわたる心筋梗塞のバイパス手術やICU(集中治療室)の入院費用など、数百万円の医療費を全額自己負担で支払っていたのです。
 
 わたしが中学にあがるまでは何ひとつ不自由なく、暮らしていた毎日・・・。
 それが、父が心筋梗塞で倒れてからは、生活が一変してしまったのです。
 
 母は、お金が一番かかる時期のわたしと姉を食べさせていくために、昼夜問わず必死の思いで働き、結局のところ、73歳まで現役で働き続けたのです。
 わたしは、家計が火の車になっていたことをずっと知りませんでした。
 
 18才のときにその事実を知り、『うちはとてつもなく貧乏だ』と初めて気づいたのです。
 父が生命保険に入っていなかったこと、団体信用生命保険(住宅ローンの返済途中で死亡した場合に生命保険でローンの残債を肩代わりする保険)に入っておらず、家のローンが残ってしまったこと、高額医療請求をしていなかったこと、母がネットワークビジネスに携わり、知人や親戚にお金を借りていること・・・、すべてはお金を管理している母の責任だと思い、母を罵り、母を責め立てました。
 『今月もお金が足りない』と嘆く母の姿を見て、なぜ生命保険に入っていなかったのか?なぜ団信生命に入っていなかったのか?なぜ身内にお金を借りてしまったのか?もっと他に方法があったのではないか・・・と母を責めたのです。
 母は母で、情緒不安定で感情を爆発させるわたしに対して、『わたしの若い頃と全然違う』『わたしの娘なのにどうして?』『なぜ仕事が長続きしないの?』とわたしを責めます。
 
 こうして仲の良かった家族はバラバラになり、喧嘩が耐えない家族になってしまいました。
 わたしはお金のことで母を責め、母は弱いわたしにプレッシャーをかける・・・。母との関係は最悪でした。ついには、わたしは母に強い憎しみを抱くようになってしまったのです。
 
 一方借金は、年々膨れ上がり、遂に母はサラ金からもお金を借りるようになってしまいました。
 度重なる借金取り立ての電話、それがエスカレートし、わたしの勤務先まで電話がかかってくるようになりました。  『今から会社に行くぞ!』と脅しの電話・・・。電気・ガス・水道が停まるのは当たり前・・・。
 毎日が不安だったわたしは、とうとう自律神経失調症になってしまいます。
 
 23歳のときに父が亡くなったのがわたしの転機となりました。
 そのとき始めて『母と歪みあっていてはいけない』『わたしが母を助けなければいけない』と心に強く誓い、きちんと就職をすることにしたのです。
 それは母をずっと責め立てて来たことへの償いの気持ちだったのかもしれません。
 
 それからというもの、ひたすら毎日毎日働きました。
 ホテルでのフロント業務、工場でのライン作業、夜間の医療事務、広告代理店の営業、わたしが最も不向きなお酒をつぐコンパニオン・・・。仕事を選ばず時給が良ければどんな仕事でもやりました。
 朝は9時から夕方18時半、夜勤は22時から朝8時までと、昼夜のダブルワークは10数年続き、月のお休みは3日しか取りません。アルバイトですが年収が400万円を越えたことが何度もありました。とにかくひたすらひたすら働き続けたのです。
 でも、どんなに働いても働いても、お金は借金の支払いと生活費に消えてしまいます。
 友人とも会えず、自分の欲しい物も買えず、美容室にも行けない、ときには交番にお金を借りるような、惨めな10数年を過ごしました。
 
 そんな惨めな生活のなか、29歳のとき、わたしに一筋の光が差したのです。
 『マッサージ』という天職に出会ったのです。
 
 『人から喜ばれ感謝をされるお仕事』
 
 今まで感じたことのない、やりがいを感じ、わたしはいつの日か独立開業を夢見るようになったのです。
 借金はまだたくさんありましたが、『希望』を持ち、昼間はマッサージ、夜はコンビニエンスストア、お休みの日は専門学校と、勉強と仕事に貪欲に励みました。
 
 2010年、そんなわたしに、人生のなかで最もショックな出来事が起きるのです。
 
 母に乳癌が見つかったのです。
 癌は既にステージ3の状況でした。そして、2012年の2月には脳に転移していることがわかり、余命1年の宣告を受けたのです。
 
 仕事と介護で心身とも疲れ果て、ボロボロの状態のなかで、奇跡的にfacebookで繋がり、出会ったのが河合先生でした。
 河合先生の『愛』のある一言をきっかけにわたしの人生が大きく変わったのです。
 それは『もう頑張らなくていいんだよ』という一言でした。
 張り詰めていた心の糸がプチっと切れ、わたしは優しく大きく包み込んでくださる河合先生の前で、たくさんたくさん涙を流しました。
 『たっちゃんはもう自分の人生を歩いていいんだよ』
 わたしは河合先生の『愛』に救われたのでした。
 
 それから約5ヶ月間、わたしは母のそばを1日も離れずに、介護、看病を続け、6月21日母を見送ったのです。74歳でした。
 わたしは母が亡くなる少し前の4月から『エグゼクティブセミナー』に通い、たくさんの気づきを得て、心がどんどん軽くなっていくのを感じました。そうでなかったら、母との別れがどれほど辛かったことでしょうか。
 
 母がわたしたち姉妹のために一生懸命働いてくれたこと、修学旅行以外は母と離れたことがなかったこと、誰よりも母を助けてあげたいと思っていたことを想い出したのです。
 そして、どんなに憎まれ口を言われても母のことが大好きだったこと、母はわたしのすべてだったことを・・・。
 
 亡くなってわかったことがありました。
 母は、愛する娘たちのために、どんなに生活が苦しくても、毎月3万円の生命保険の支払いを続けてくれていたのです。
 わたしは、母の遺産を元に、残りの200万円の借金を全額返済し、約15年に渡る借金返済生活にピリオドを打ちました。
 それは母が最後にくれた娘たちへの大きな贈り物でした。
 
 その後わたしは、『トレーナー養成セミナー』へと進み、「自分の人生はすべて自分が創造している」ことがわかりました。
 そしてわたしは、わたしのための新しい人生を創造し始め、15年間の穴を埋めるように『自分の好きなこと』だけを毎日やることにしたのです。
 それはエグゼクティブセミナーの教えでもある『楽しみなさい』『自分を大事にしなさい』ということに繋がり、わたしの心の状態が面白いように変化を遂げていったのでした。
 
 15年間ほぼ休むことなく続けてきた仕事を1週間休み、世界遺産を姉と観に行きました。週1回エステに通い、週末には料理教室に行きました。映画『プリティウーマン』のように好きな洋服を片っぱしから試着をして、好きなだけ洋服を買いました。10年近く会えなかった友達とランチバイキングに行きました。
 すべててわたしがやりたかったことです。
 
 こうしてわたしの心は本当に蘇りました。
 河合先生が言う『自分が本当に好きなことをやること』それが『幸せ』へと繋がる鍵だったのです。
 そして、一番実現したいと思っていたわたしの夢、アロママッサージサロン『ピュアボディー』をささやかですがオープンするに至りました。

 母から貰ったギフト、それはわたしに稼ぐという力です。
 母からの贈り物、それは一人になっても困らない生きる力と知恵です。

 お金の大切さが解るように。
 人の心の痛みがわかる人になるように。
 優しくて強い人間になれるように。
 出会ったすべての人を愛で包み込めるわたしになれるように。
 
 河合先生を始め、自愛塾の素敵な仲間たちはわたしの生涯の宝物です。本当に皆さんに感謝しています。
 わたしは今この瞬間に生き、わたしの望んだ通りの『完全で愛のある世界』で、輝かしい人生を歩んでいます。
 
 毎日通る駅から家までの帰り道。
 今日も青空を見上げると、母の明るい笑顔が浮かびます。
 
 『お母さん愛してるよ』
 
 母の底抜けに明るい声が聞こえます。
 
 『たっちゃん。愛してるよ』


Love yourself and your soul will guide you.





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